食物アレルギー
乳幼児の食物アレルギーに関心をお持ちのご両親が増えています。中には鶏卵アレルギーの出現を恐れてなるべく離乳食に鶏卵を使うことを避けがちなご両親もいらっしゃいます。
鶏卵を食べ始める時期を遅らすことでアレルギーの出現を防ぐことは出来ません。むしろ積極的に食べ始めさせた方が鶏卵アレルギーの発症を予防できるとの報告があります。もし、食物(鶏卵、大豆、牛乳など)を食べて、すぐに顔などに発疹が出たり口唇が腫れた場合は、ご相談して下さい。
必要あれば血液検査を行い、小児アレルギー専門外来(川崎市立病院、済生会東部病院など)紹介します。きちんと、少量からアレルギー食品を摂取して身体に免疫をつける経口免疫療法を行えば食べられるようになります。
もう一つのタイプの食物アレルギーは、腸管アレルギーです。食物(鶏卵、大豆、牛乳など)摂取後、3-4時間後に嘔吐が出現します。このアレルギー反応は血液検査で陽性が出ないのが特徴です。小児アレルギー専門外来(川崎市立病院、済生会東部病院など)での経口食物負荷試験が確定診断となります。
治療法は経口免疫療法です。ご相談して下さい。