けいれん

乳幼児のけいれんで最も多いのは熱性けいれんです。多くの熱性けいれんは15分以内に治まります。また、1回切りのことが多いです。ダイアップ座剤(ジアゼパム)は熱性けいれんの再発予防の有効性は高い薬剤です。

しかし、副反応も存在しルーチンに使用することはお勧めしません。当院では日本小児神経学会が監修し熱性けいれん診療ガイドライン策定委員会が編集した熱性けいれん診療ガイドライン2015に基づいてダイアップ座剤の予防投与を行っています。

以下の適応基準1)または2)を満たす場合使用する。

1) 遷延性発作(持続時間15分以上)

2) 次のi-viのうち二つ以上を満たした熱性けいれんが二回以上反復した場合

i. 焦点性発作(部分発作)または24時間以内に反復する
ii. 熱性けいれん出現前より存在する神経学的異常、発達遅滞
iii. 熱性けいれんまたはてんかんの既往歴
iv. 12ヶ月未満
v. 発熱後1時間未満での発作
vi. 38℃未満での発作

石井小児科・心臓小児科