インフルエンザ

インフルエンザとは

咳、鼻汁などの感冒症状のほかに、急激な発熱や頭痛、筋肉痛、全身倦怠感などの全身症状を伴いインフルエンザウイルスによるものをインフルエンザといいます。一部、嘔吐や下痢などの消化器症状を伴うこともあります。
小児は肺炎や中耳炎を合併することが多いほか、インフルエンザ脳症などの重篤な状態を呈することも少なくないです。

ワクチン接種の目的

インフルエンザは、重篤な合併症を起こしうる疾患であり、かつワクチン接種以外に有効な予防法はありません。

ワクチン接種方法

生後6ヶ月からワクチン接種が可能です。12歳以下では2-4週間隔で2回接種します。13歳以上では1回接種します。

インフルエンザウイルスは抗原性が変異しやすく、ワクチンの効果も5ヶ月程度なので、毎年の接種が必要です。インフルエンザの流行に間に合う様に12月上旬までに完了することが望ましいです。

ワクチンの副反応

比較的頻度が高い副反応では、接種部位の発赤、腫脹、硬結や発熱などがあります。重篤な副反応としてはアナフィラキシー、ギラン・バレー症候群、急性散在性脊髄炎(ADEM)がありますが、頻度は極めて稀です。
石井小児科・心臓小児科